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腕相撲・アームレスリングの技の一つである噛み手・フックのやり方を解説します。また、あわせて最適なトレーニング器具もご紹介します。
まずは、こちらの動画をご覧ください。噛み手・フックの模範的な動きです。
噛み手・フックの構え方
腕相撲・アームレスリングの構え方で重要なことは、腕を体幹に固定するため「肘を肩より内側に置く」ことと、最も効率的に身体の力を拳に伝えられるように「肘は直角で固める」ことです。
なお、技の軌道上の理由で、フックはトップロールと比べて「より外側に肘を置く」ことがポイントです。
噛み手・フックは落として絞る
噛み手・フックの初動を一言で表現すると「相手の拳を低い位置に落としながら引きつける」です。
この初動が決まると、相手は拳が下敷き状態となり力を発揮することができなくなります。
具体的には、真横に肘をスライドさせながら自分の手の平が手前を向く方向に滑りこませ、同時に自分の小指側を相手の手首にぶつけるようにして相手の拳を下敷きにします。
噛んだら背中で引きつける
噛んだら(相手の拳を下敷きにしたら)、次にさらに有利になるように引きつけますが、この時に腕の力だけで引こうとすると肘の角度が開いてしまい逆転を許してしまいます。
ですので、腕を体幹にしっかりと固定し、背中で引きつけることが大切です。
最後に斜め後方に向けて親指をねじこむように手首を捻って倒しますが、この感覚が「雑巾を絞るイメージ」に近いため、アームレスリングではこの動作を「絞る力」と呼びます。
噛み手・フックに必要な手首の力
フックに必要な手首の力は、大きくは二つあり、一つは手首を曲げる(屈曲)させる力で、特に薬指〜小指からストロークする力が要求されます。
もう一つは回外回旋(スピネーション)で、相手の拳を下敷きにする動作で重要となります。
前腕筋群の構造と作用
構造
前腕伸筋群と前腕屈筋群に部位わけされます。前腕屈筋群
円回内筋(musculus pronator teres)
橈側手根屈筋(musculus flexor carpi radialis)
長掌筋(musculus palmaris longus)
尺側手根屈筋(musculus flexor carpi ulnaris)
浅指屈筋(musculus flexor digitorum superficialis)
深指屈筋(musculus flexor digitorum profundus)
長母指屈筋(musculus flexor pollicis longus)
方形回内筋(musculus pronator quadratus)前腕伸筋群
腕橈骨筋(musculus brachioradialis)
長橈側手根伸筋(musculus extensor carpi radialis longus)
短橈側手根伸筋(musculus extensor carpi radialis brevis)
回外筋(musculus supinator)
尺側手根伸筋(musculus extensor carpi ulnaris)
総指伸筋(musculus extensor digitorum)
小指伸筋(musculus extensor digiti minimi)
示指伸筋(musculus extensor indicis)
長母指伸筋(musculus extensor pollicis longus)
短母指伸筋(musculus extensor pollicis brevis)
長母指外転筋(musculus abductor pollicis longus)
引用:Wikipedia「前腕筋」
作用
主に手首関節の屈曲(掌屈)・伸展(背屈)・外転(橈屈)・内転(尺屈)・回内・回外の作用を持ちます。噛み手・フックのトレーニング器具
噛み手・フックのトレーニングに非常に有効なのが、こちらのデボンカッピングツールです。
本トレーニング器具は、フックの名手として名高いアームレスリング世界チャンピオン「デボン・ララット」が考案したもので、世界的にも評価の高いトレーニング器具です。
具体的にはストラップが小指側にくるようにカップを握り、実際の握りに近くなるよう親指をカップの中に入れます。
そして、小指側のストロークでストラップを巻き取るように手首を曲げて鍛えていきます。
EACグリップ
実際に相手の手を握った感覚に極めて近く、技に応じてさまざまなセッティングとトレーニングが可能なEACグリップは、実戦的な腕相撲・アームレスリングトレーニングに有効です。
EACリストバー
単純な構造でリーズナブルであるにも関わらず、トップロールからフックまで広い用途で使えるアームレスリングトレーニング器具がこちらのリストバーです。
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